公益社団法人大日本弓馬会・武田流の射手として活躍する 秋山 和義さん 磯子区丸山在住 48歳
”人馬二体”で呼吸を合わせる
○…公益社団法人大日本弓馬会・武田流の射手の一人として寒川神社の流鏑馬神事に参加した。姿勢を正し、時速約50Kmのスピードで約230mを疾走し、馬の上から弓を放ち的を狙う。鎌倉時代から行われている神事で今回、最多的中に。「天下泰平や五穀豊穣、今年は疫病退散を祈りながら参加させていただいた」と凛とした表情を見せる。
○…東京都出身。子どもの頃から歴史が好きで、武士への憧れもあり10代で流鏑馬に興味を持った。馬に乗れるようになりたいと大学では馬術部に入部。社会人となり「志があれば入門できる」と友人から紹介され武田流の門をたたいた。馬術の経験を活かし、2、3年後には射手として神事に参加。入門から20年経った今では明治神宮、鶴岡八幡宮、静岡県の三嶋大社など年10回ほど神事で活躍する。「歴史や伝統ある神事に参加させてもらえることが本当にありがたい。人生でも貴重な時間で名誉なことですね」
○…英語を習得するために24歳の時に1年間ニュージーランドに留学。帰国後は米軍基地で勤務した。経済学を研究するために大学院に進学するなど好奇心が旺盛だ。「やりたいと思ったことは積極的に挑戦してきましたね」と振り返る。現在は団体職員として勤務しながら流鏑馬との両立を図る。仕事と流鏑馬は「人生の2つの柱」と笑顔を見せる。
○…三浦国際乗馬クラブで週1回練習し、常に馬と触れ合う。流鏑馬歴は20年を超えベテランと言われる立ち位置になったが「馬によって個性が違う」と、今でも馬とどう関わっていくかを常に考えている。「”人馬二体”で呼吸を合わせることが大事ですね」。馬との調和を目指し弓を放ち続ける。
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