磯子区岡村のスーパーマーケット「食品館あおば岡村店」を運営するビック・ライズ(本社/横浜市青葉区)は、横浜市と連携し「地域貢献送迎バス」の運行を2月22日から始めた。買物バスとして磯子地区の山王台・レインボー地区などを回りながら、空席を活用し誰でも利用できる地域交通として運行する。
送迎バスは、食品館あおば岡村店が発着。汐見台中学校、磯子地域ケアプラザを回るコースと、横浜学園、丸山一丁目公園、滝頭地域ケアプラザを巡回する2つのコースを走る。同店で買い物をしなくても利用でき、指定された停留所で乗降できるシステムだ。運行は、月曜日、水曜日、金曜日。午前10時に出発する第1便から午後4時20分発の第8便まであり、1コース各4便走る。車両は定員29人のマイクロバスで利用料は無料。
市がマッチング
約500世帯からなる山王台・レインボー地区は、最寄り駅となる磯子駅から約1Kmに位置する丘陵地。駅やバス停まで距離があり、坂も多く高低差があり、地域交通が課題の一つだった。こうしたことから、地域住民らが市の「地域交通サポート事業」を活用し「山王台、レインボー地区にバスを走らせる会」を2017年に発足。横浜市やバス会社などと路線バスの延伸などについて協議するも実現には至らなかった。
そんな中、2020年3月に食品館あおば岡村店がオープンし、横浜市がマッチングする形で地域貢献送迎バスの検討がスタート。ビック・ライズは横浜市旭区、川崎市宮前区で同バスを運行している実績があり、ノウハウを生かして磯子区でも運行できると判断、今回の運行が決まった。
ビック・ライズの担当者は「地域貢献の一環として運行し数日だが、喜びの声をいただいている。すでに増便や走行エリアの拡大など要望も頂いている。まずは現状で様子をみて、今後の展開を検討したい」と話す。
また、山王台・レインボー地区にバスを走らせる会の鈴木利昭会長は「地域交通の向上は長年の課題だった。停留所を設け送迎してくれることは地元としては本当にありがたい」と感謝した。
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