東京五輪パラリンピックの開催が不透明な中、それでも着々と準備を進めるパラ馬術日本代表の候補選手が金沢区にいる。富岡東在住の稲葉将選手(25)は、年明けから自身が所属する静岡乗馬クラブで練習を続ける。選手としては「開催してほしい」と願いつつ、「自分ではどうしようもないこと。今、できることをし続けて準備を進めるだけ」と淡々と言葉を重ねる。
昨年、五輪の開催延期が決まった時は、「練習期間が1年伸びるのは、上に行くチャンス」と前向きに思った。11月末には、五輪会場となる馬事公苑(世田谷区)で行われた「全日本パラ馬術大会」に出場。新型コロナウイルス発生後、初の公式大会だった。「点数だけ見たら、以前とそんなに変わってないが、余裕をもって乗れるようになってきた」と地道な練習の手ごたえを感じている。
現在、稲葉選手のパラ馬術の選考ランキングは2位。代表選手の正式発表は6月中旬となる予定だ。2月20日・21日に静岡県掛川市で行われた「TSUMAGOI DRESSAGE」では、非公認記録ながら2日目に自己ベストの69・265%をたたき出した。
目指すのは常に公言してきた「パラ五輪で決勝に残ってメダルを手にすること」。日本ではトップクラスの選手だが、軒並み70%超えのスコアを出すヨーロッパの選手と比べるとまだまだ力の差はある。それでも、「自分のパフォーマンスができれば、不可能なことではないと思う」と力強く話した。
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