金沢区並木交番が2022年4月に隣接する富岡交番と幸浦交番に統合される。神奈川県警は19年、交番勤務員の適正配置や老朽化などに伴う施設更新などの指針を定めた「神奈川県警察交番等整備基本計画」を策定。勤務員が不在または単独の勤務の交番の解消や各交番の対処能力の向上を目的に、県内に471カ所ある交番を、10年間で約400カ所に減らすとしている。老朽化の度合いや事件事故の取扱件数などを踏まえ、今年4月に県内12カ所、来年4月に8カ所の交番が統廃合される。
老朽化進む
並木交番は1980年に建てられた鉄筋コンクリートの平屋建て。築40年で建物の老朽化が進んでいることに加え、隣接する富岡交番と幸浦交番との距離が近いことや、事件発生件数が他の交番と比較して少ないこと、近隣に第一機動隊の警察施設があることなどから廃止が決まった。
統合後は、並木交番勤務員を富岡交番や幸浦交番に配置。複数勤務体制を整えて人員の安全確保を図るとともに、事件事故への対処能力を向上させる考えだ。また、交番の機能をもったワンボックス型の車両「アクティブ交番」(移動型の交番)を配備する予定。さらに、統合先の幸浦交番をパトカーが待機できる設備を整備した機能性が高い交番に建て替えることも予定する。同署担当者は「地域の治安水準を落とさないように取り組んでいく」と話した。
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