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関東学院大学学生 地域と作るFM開局へ 株主ら募り、来年春に

社会

公開:2021年6月24日

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社長を務める松原さん(左から2人目)と設立委員会のメンバーら
社長を務める松原さん(左から2人目)と設立委員会のメンバーら

 関東学院大学(金沢区六浦東)の学生らはコミュニティFMの開局を目指し6月1日、運営会社「金沢シーサイドFM」を設立した。16日に記者会見を行い、地域情報や防災情報を発信するコミュニティFMの立ち上げを発表。事業説明のほか株主やスタッフの募集を呼びかけた。2022年春の開局を目指す。

 金沢シーサイドFMが掲げる目標は、金沢区に特化した地域情報を発信することで、「まち全体を元気にする」メディアだ。また、災害時にもピンポイントで防災・災害・被災情報を伝え、減災メディアとしても力を発揮したいと意気込む。

 共同代表取締役社長を務めるのは、曾祖父の代から続く区内飲食店で生まれ育った松原勇稀さん(3年)と、IT企業の代表取締役社長で区内出身の尾澤仁虎瑠さん。開局に向けて活動してきた同大経済学部伊藤ゼミナールの学生が20年に立ち上げた設立委員会と連携し、免許申請やアンテナ設置、スタジオ立地検討、防災減災対応の仕組みづくりのための準備を進めている。

 開局に必要な資金は最低でも3千万円と見積もる。同社はスポンサー収益と地元有志の出資による100%民間資本での開局を計画している。広く株主を募るのは、「地域にこだわったメディアだから地域の皆さんと一緒に作ることに意義がある」と考えたから。コミュニティ放送事業は採算がとりにくいとされているが、黒字経営のノウハウを持つ他地域のコミュニティFM局の経営指導を受け、継続的な運営につなげたい考えだ。

 松原さんは「一人でも多くの地域の方に、ぜひ地域のFMを実現させる活動に加わっていただきたい。様々な形で応援してください」と呼びかける。問い合わせは【メール】info@kanazawa-seasidefm.co.jpへ。

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