六浦地区連合町内会と同社会福祉協議会の会長を務める 富川 清さん 金沢区柳町在住 84歳
「自分で見てすぐに動く」
○…長年にわたり務めた興津昭夫さんから連合町内会会長のバトンを受けた。7つの自治会町内会の取り組みはそれぞれ。「できるだけ皆の声を聞いて、地域の実情に沿った取り組みを見出していきたい」と話す。課題の一つは、「高齢者や災害弱者をいかに町内で支えるか」。災害時に力が発揮できるよう、日ごろの交流で互いの顔の見える組織を目指す。
○…静岡県の富士山のふもとで生まれ育ち、20代前半で親戚のいる横浜へ。柳町には造成間もない頃に移り住んだ。会社員時代は仕事一筋。「定年退職する時まで、隣の家の人の顔さえ知らなかった」と振り返る。そんな状況を変えるため毎朝、家の前の掃除を始めるように。あいさつから近所の人との交流が生まれ、62歳の時に当時の会長から誘われて町内会活動をするようになった。
○…10年前から柳町町内会の会長に。「すぐに行動」をモットーに地域活動に取り組む。登校時の子どもの見守りもそのうちの一つ。7時30分から8時10分の間、自転車で町内を一周する。「子どもに注意をする時もあいさつから。身構えずに聞いてもらえる」。町内一周は、地域の情報を知るのに役立っているとも。「聞いた話だけでなく、自分の目で実情を正確に知ることが大切だと思う」。誰かの力になれれば――そんな思いで今日も町内を巡る。
○…回覧板の役割を補完するミニ掲示板で、行事だけでなく防犯情報も掲示し、犯罪の抑止力を高めてきた。精力的な活動を支える健康の秘訣は「体を動かし、ごはんを美味しく食べること」。夏は植木の手入れ、冬は戸棚などのものづくりに没頭する。「定年の時と同じ動きはできていると思う」と胸を張る。「最期に精いっぱいやったなと思えれば幸せ」
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