企業や家庭から余った食品を集め、生活困窮者や学生、ひとり親世帯などを支援する団体に届ける「フードバンクかながわ」(金沢区富岡東)で、今年3月から団体への食料提供が寄贈を上回る不足状態が続いている。登録団体の増加に寄贈食料が追い付かず、不足分は寄付金などから購入し対応している。
寄贈食品が保管されている富岡東の事務所兼倉庫。賞味期限別に区分けし主食、副食、菓子、飲料に分類する保管棚には、食料がまばらに置かれていた。「多い時には棚一杯になる上に、入りきらない食品をかごに入れて下の通路に積み上げることもある」と藤田誠事務局長(66)は話す。今年度は7月末までの累計で寄贈重量5万7470kgに対し、提供重量は6万8187kg。提供が寄贈を上回る逆転現象になっている。同団体は足らない食料を補うため、6月下旬から7月まで、毎週1トンのお米を購入し対応した。「2018年に設立して以来、寄付金で食料を購入したのは初めて」と話す。
フードバンクかながわの食料の提供先は8月13日現在で、社会福祉協議会やこども食堂、ボランティア団体など県内241団体にものぼる。藤田事務局長は「今でも毎週のように増え続けている」と話す。
食料は毎月コンスタントに出ていく一方で、寄贈品はいつどのくらい来るか分からない。昨年は新型コロナの影響で、イベント中止や給食休止があり大口の未利用食品の提供が相次いだが、今年はそれもない。今年度(4月〜7月)の寄贈食料は昨年度同月比で7割弱に留まる。
「まずは知って」
提供先となっている金沢区や磯子区の社会福祉協議会や子ども食堂の運営団体も「支援を必要とする人は継続して増加傾向にある印象」と口をそろえる。「金沢子ども食堂すくすく」はコロナ禍で食堂を開設する代わりに、登録世帯に食料を配布している。登録世帯はコロナ前の37から55に増えたという。
藤田事務局長は「フードバンクという言葉を知らない人もまだ沢山いる。まず活動を知ってもらいたい」と呼びかける。イトーヨーカドーやユーコープ、イオン、区役所などに食品回収コーナーを設け、個人から未利用食料を募るフードドライブも実施している。回収拠点など詳細はホームページに掲載。問い合わせは【電話】045・349・5803。
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