金沢漁港で養殖ワカメの収穫が最盛期を迎えた。「今年はめかぶの育ちが悪く、収穫開始時期は2月2週目とちょっと遅めだった」と話すのは木川丸の船主・木川亮一さん(59)。朝早くから養殖場に向かいワカメを収穫し、漁港に戻って天日干しなどの加工を行う。収穫は3月中旬まで行われ、その後コンブ漁に移行する。
金沢漁港では現在、約20軒がワカメ漁を行っている。以前は11月前半にワカメの芽を植えていたが、近年は水温が上がってきたため、12月上旬に行うという。
天候が悪くても加工できる塩蔵ワカメも扱う船宿が増える中、木川丸が扱うのは生ワカメと天日干しだ。天日干しは洗濯ばさみにワカメの茎をつるし、1本1本手作業で広げて干していく。最後は下におろしゴザの上に並べて乾燥させる。「乾いた北風が吹くと黒く、逆に湿った南風だと緑に仕上がるんです」
「この辺のワカメは柔らかいのが特長」と話す木川さん。定番の味噌汁やサラダ、煮しめはもちろん、米と一緒に炊き上げる「ワカメごはん」もおすすめだという。
ワカメは各船宿や金沢漁港の組合事務所(【電話】045・781・8929)で買うことができる。木川さんは「港に来れば、どこかは販売しているので声をかけてみて」と話した。
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