「デンジャラス赤鬼」のメンバーで「子ども食堂〜七福尽〜」をオープンした なきまさん(本名:舟瀬渚) 金沢区高舟台在住 23歳
「人助け」を広げる赤鬼
○…「危険な鬼でも人助けをしないといけないような時代」という思いを込めた「デンジャラス赤鬼」。クラウドファンディングで募った開設資金、弁当の食材、ボランティアスタッフなど、多くの支援を受けて「子ども食堂〜七福尽〜」を立ち上げた。「皆さんの優しい気持ちが七福尽になった。たくさんの人が笑顔になる場所にする」。多くの人の思いが形になった食堂は、路上生活者へ配る弁当を作る新たな拠点にもなり、支援の輪を広げていく。
○…「目立ちたい」と始めた動画配信。アメリカの高校生がホームレスにハンバーガーを無償で配る動画をまねて、寿町でハンバーガー50個を配ったことが支援のきっかけだ。それまでの大食いや歌の動画と比べ、視聴回数は激増。受け取った人から感謝の声も多く、弁当の配布や病院への同行など支援を続けた。続ける中で感じたのはとても多くの人が支援を必要として、そうした人も必死に生きていること。「困っている人を助け、動画を通して皆の生きる力を伝えたい」。自分のために始めた配信は、いつしか人のための思いが強くなっていた。
○…平塚市出身。一緒に動画を作る仲間が暮らす縁で、昨年に金沢区へ。区内の飲食店を巡る中で、「中華そば うめや」や「やきとり六浦」など馴染みの店もできた。「今では食事だけでなく、その店の人に会うのが楽しみ」。七福尽が目指すのも、そうした食事を通したつながりが生まれる場だ。
○…活動への賞賛の一方、「偽善」など心無い声もある。それでも活動を続けるのは「困っている人がいるなら助けたい」から。「国とかの制度はたくさんあっても、そこから漏れちゃう人はいる。誰かが手を差し伸べて、助け合わないと」
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