神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

横浜市立大学 超高齢者の受療行動を調査 市内75歳以上と比較

社会

公開:2022年5月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
超高齢者の受療行動を調査

 横浜市立大学大学院データサイエンス研究科の金子惇講師らの研究グループは、横浜市内高齢者の医療・介護サービスの利用状況を調査した。市医療局と連携し市のレセプトデータを活用して75歳―89歳と90歳以上で受療行動を比較した結果、異なる利用状況が明からになった。

 調査対象者は75歳以上の市内在住の45万4366人。診療所外来受診、病院外来受診、救急室受診、病院入院、訪問診療、介護サービス利用などについて、1000人当たり・1カ月当たりに換算した人数を比較した。

 75歳-89歳と90歳以上の超高齢者で比較すると、診療所外来受診は75歳―89歳は622人に対し超高齢者は570人、病院外来受診は300人に対し263人、救急室受診は10人に対し27人、病院入院は45人に対し96人だった。診療所と病院の受診は75歳―89歳が多かったが、救急室受診や病院入院は90歳が上回る結果となった。金子講師は「一口に高齢者と言っても一様な集団ではない。(超高齢者とそれ以外の高齢者の比較は)、高齢者の医療政策を策定したり評価したりする上で、有意義なデータになると考えた」と話す。

 調査では、生活保護受給者とそうでない人の比較も実施。生活保護受給者は診療所外来の受診が少ない一方、病院外来受診・救急室受診、入院などが多い結果となった。

 また、2050年に予測される人口構成を用いて医療・介護サービスの利用者数も予測。現在と比較して訪問診療と通所介護サービスの利用は約1・4倍、居宅介護サービスは約1・2倍となる予測も公表した。

 医師でもある金子講師は離島の診療所に3年間、勤めた経験からも、「診療所がプライマリーケアの役割をしっかり果たすことで、病院の負担を減らすことができる」と話す。今回、医療・介護サービスの需要の現状をそれぞれ客観的な数字で示したことは、必要な医療・介護サービス体制の構築に役立つ可能性を示している。「世界に先駆け日本の状況を調査することは、他国の高齢者医療政策にとっても有意義だと思う」と話した。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

3人がJ2・J3クラブ入り内定

関東学院大サッカー部

3人がJ2・J3クラブ入り内定

合同記者会見で意気込み

12月26日

ボッチャで磯子をつなぐ

ボッチャで磯子をつなぐ

来年2月に初の大会

12月19日

公衆トイレに命名権

横浜市

公衆トイレに命名権

環境向上へ、年40万円から

12月19日

移動販売で買い物支援

汐見台地区

移動販売で買い物支援

マルエツが磯子区で初

12月12日

燃やすプラ3割削減

横浜市ごみ処理

燃やすプラ3割削減

10月開始の新分別ルールで

12月12日

「窓口カスハラ」対応苦慮

区役所

「窓口カスハラ」対応苦慮

職員要望も体制未整備

12月5日

ランドマーク税理士法人

相続税申告9,000件超、相続対策、法人・個人の税務顧問で信頼の実績

https://www.landmark-tax.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月19日0:00更新

  • 12月12日0:00更新

  • 11月21日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook