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磯子スポーツセンター 使える用具を途上国へ JICA通じて寄贈

スポーツ

公開:2022年7月21日

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感謝状のコピーを持つ堀川所長(左)ら=写真上、寄贈した用具=同下(磯子スポーツセンター提供)
感謝状のコピーを持つ堀川所長(左)ら=写真上、寄贈した用具=同下(磯子スポーツセンター提供)

 磯子スポーツセンター(堀川忠雄所長)は昨年度、教室などで使用したがまだ使えるボールなどのスポーツ用具を国際協力機構(JICA)を通して開発途上国へ贈った。持続可能な開発目標(SDGs)推進の一環として初めて取り組んだもので、6月に入って寄贈先から感謝状が届いた。今年度も継続し、スポーツを通したSDGsの達成に努めていく。

 同所はJICAによる「世界の笑顔のために」プログラムを通し、卓球ボール50個、バドミントンシャトル410個、バスケットボール2個、バレーボール1個を開発途上国へ贈った。寄贈品は同所のスポーツ教室で使用したがまだ使えるものや、職員有志が持ち寄ったもの。施設で使った用具は利用者らの要望で交換すると、「たとえ使える状態でも、これまでは廃棄するしかなかった」という。

 集めた品はJICAを通してグアテマラ、セネガル、パプアニューギニアへ届けられ、6月に寄贈先の学校やスポーツ団体から同所に宛てた感謝状が届いた。感謝状には「寄贈品によって、より生徒がバレーボールで遊べることになる」といった言葉が記され、各国の紹介や現地のスポーツの状況なども添えられた。

スポーツでSDGsを

 「何かスポーツを通してSDGSに貢献できることはないか」。堀川所長が一昨年に参加した研修をきかっけに、同所では以前から施設としてSDGsに関してできる取り組みを模索していた。ごみの削減などに取り組む中で、過去に青年海外協力隊としてホンジュラスへ行っていた職員が、備品や用具もないようなスポーツ環境が整っていない現地の状況を共有。そうした開発途上国に対してできることはないかと検討していくと、開発途上国で必要とされるスポーツ・文化・教育・福祉などの関連物品をJICAが募って世界各地へ届ける同プログラムにたどり着いた。

 JICAによると同所が参加した2021年度秋募集には、66の個人・団体が参加。合計約4200点の物品が提供され、世界15カ国に贈られたという。

 同所は同プログラムへの参加を継続し、今年度は一般からも寄贈品を募る形で検討している。堀川所長は「小学生などが身の周りでSDGsに取り組む姿勢にも刺激を受けた。スポーツ施設としてできることを続けていきたい」と話した。

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