トップインタビュー 「協働の力で令和の文明開化を」 横浜国際平和会議場林琢己 代表取締役社長
-6月29日付で、パシフィコ横浜を運営する株式会社横浜国際平和会議場の代表取締役社長に就任しました。
「私が横浜市役所に勤め始めた37年前、どんな生活だったかを最初に社員に話しました。四畳半に2人の根岸の寮で暮らし、スマホはもちろんなく、連絡手段は寮にある黒電話だけ。一方、弊社は昨年7月に開業30周年を迎えましたが、昔のビジネスの当たり前は今の時代の当たり前ではありません。アジア太平洋地域で最もユニークなコンベンション開催地であるために、何が必要か考え続け、小さなイノベーションを積み重ねていきたいと思います」
―横浜市の経済局長や副市長時代に、ハノーバーや上海の世界トップの展示ホールを見てきたそうですね。
「パシフィコ横浜は世界水準からみて展示ホールとしては小規模ですが、国際会議場や展示ホール、ホテルなどがオールインワンとなった日本屈指のエリアです。さらに周辺の地域資源である商店街やホテル、企業、大学などと連携し、『横浜に行かないと味わえない』コンテンツを提供することで、利用者と地域と弊社のウィンウィンの組み合わせができます。コロナ禍でオンラインのコミュニケーションが浸透しましたが、対面でしか生み出せないものを提供し、回復を図っていきたいと考えます」
-イノベーションを生み出す交流の「場」として、求められることは?
「オープンイノベーションとは、簡単にいえば"協働力"。個々の企業活動や市民活動、大学、行政がオープンに交流することで、新しいものが生まれると考えます。これからは新しい技術革新を起こしていかないと生き残れない時代。明治の文明開化は横浜開港から始まりました。パシフィコ横浜が世界の技術を取り入れ紹介することで、イノベーションの拠点となり、令和の文明開化を横浜日本から起こしていきたいですね」
―最後に抱負を。
「円安はマイナス面もありますが、観光MICEにとって絶好の機会。インバウンドを取り込むことは、日本経済復活のエンジンになりうると思います。お客様や異業種、地域との共創を進め先進的な技術やアイデアを積極的に活用することで、イノベーションの場を提供し、横浜、そして日本の発展に寄与していきたいです」
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