磯子公会堂で10月15日、小学生向けのイベント「選挙に行こう!こども映画会」が初めて開かれた。子どもの頃から選挙の大切さを知ってもらう目的で、実際の選挙器材を使った模擬投票も実施。投票率が低い傾向となる若年層への啓発に取り組んでいる。
「どっちのキャラクターが良いか紙に書いて箱に入れてください」。模擬投票は磯子区のマスコット・いそっぴと、市選挙管理委員会のマスコット・イコットJrの2体から1体を選ぶ人気投票。実際の選挙用紙と同じ作りの用紙に、どちらかの名前か番号を記入して投票箱へ。磯子区役所ではこの日のために選挙に関するクイズを掲載したマスコットの塗り絵も製作し、投票後の子どもたちに配布した。
イベントは磯子区明るい選挙推進協議会と磯子区選挙管理委員会が企画し、保護者含め約110人が参加した。投票後はアニメ映画を鑑賞し、上映後に開票結果を伝え、より多くの票を集めたいそっぴがステージに登場。小学3年生と年中の子どもを連れて参加した父親は「子どもは言葉や説明だけでは、選挙がどんなものか分かりづらいはず。実際にこうした体験ができるのは良かった」と話した。
20代が低下傾向
金沢区でも、同日に開かれた「いきいきフェスタ」の会場で、金沢区明るい選挙推進協議会が模擬投票を実施。このほか各区は日頃から学校への選挙器材の貸出や、小学校での出前授業などに取り組む。実施状況や内容は各区で異なるが、磯子区では毎年貸出が8校程度、出前授業は1校以上、金沢区も約10校への貸出、約3校への出前授業を行っている。
2021年の横浜市長選挙の投票率は磯子区全体で50・17%、金沢区全体で52・05%。そのうち18・19歳が磯子で42・90%、金沢で43・43%だった一方、20代は両区とも約30%で全年代の中で最低となっている。
磯子区役所の映画会担当者は「初めての選挙となる10代は投票率が高いが、20代になると低くなる傾向。企画を通して保護者も含めて、なるべく若い頃から選挙についてその重要性を伝えられたら」と話した。
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