金沢区鳥浜町にある横浜南部市場で横濱屋本舗食堂などを運営する水産卸会社「横浜食品サービス」は、3年前から横浜市立大学(金沢区瀬戸)の学生と協働し、プロモーション企画や商品開発を行ってきた。
今年度はマーケティング論やブランド・マネジメントなどを学ぶ柴田ゼミ3年生の赤嶺舞彩花さん、星本彩朱さん、深澤さくらさん、田中佑季さんの4人がメンバーに。水産資源の持続性と環境に配慮している事業者を第三者が審査し認証した印であるMELマークの認知の低さと食物ロスという、2つの"もったいない"の解決を目指してきた。5月からほぼ週1回のペースで打ち合わせを重ね、市場調査やポスター製作、店舗デザインなどを行った。
9月29日から6日間は、学生発案のイベント「もったいないフェア」を横濱屋本舗食堂で開催した。食品ロスの取り組みとして廃棄される「おから」を使った商品開発を行い、試作を重ねて「お!カラッとまぐろのコロッケ」を完成。同食堂で3日間提供され、セットを含め45食が販売された。「1日15食は人気商品の部類。まだ改善の余地はあるが、いずれ製品化できれば」と同社担当者は話す。
またクイズを企画し、楽しみながらMELマークを知ってもらう仕組みも行った。学生は、「実現しようとすると、様々な障壁があったが、実践的に学ぶことができた」「伝えたいことを伝えられた達成感があった」などと感想を話した。同社担当者は「私たちは経験と勘と思い込みで動くが、学生たちは学問というバックグラウンドがある。こうした経験と理論の融合が新しい発見につながる」と話した。
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