11月2・3日に静岡県御殿場市馬術・スポーツセンターで開催された第6回全日本パラ馬術大会で、金沢区富岡東在住の稲葉将選手が各種目でトップの成績を記録。さらにチームテストとインディビジュアルテストの合計得点率で競う種目「全日本パラ馬術選手権」でもトップの点を獲得し完全優勝した。
パラ馬術は障害の内容や程度で5つのグレードに分かれて競う競技。各グレードで求められる技術レベルが異なる。順位は審査員の採点を満点で割ったパーセンテージで決まる。両下肢まひの障害がある稲葉選手はグレード3。
稲葉選手は今年、世界選手権など海外で5試合を戦ったが、馬との折り合いがうまくつかず、思うような成績を残すことができてなかった。「下手になっているわけではないと思うが、気持ちの余裕がなかったのかもしれない」と振り返る。
今大会の馬はいつも一緒に練習しているカサノバ。「よくわかっているから安心で、リラックスして試合に臨めた」と話す。3種目に出場し、全種目で優勝。フリースタイルテストでは、70・501%を記録し、出場選手中唯一の70%台を記録した。「今年一番のスコアを残せてよかった。何とかいい形で一年を締めくくれたと思う」と笑顔を見せた。
今、一つの目標として見据えるのは、2024年に行われるパリ五輪。東京五輪は開催国枠があったが、パリはない。「アジアの枠から、まず日本に枠をとらないと」と、すでに2年後を見据え準備を進める。
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