磯子区洋光台の「はまぎん こども宇宙科学館」のプラネタリウムに新たな投影機が導入され、12月1日にリニューアルオープンした。新機種は約12億個の星を映し出す機能を有し、ギネス世界記録認定へ向けた検証が進められている(12月4日時点)。
科学原理を応用した展示物や遊具などを通し、宇宙の不思議や科学の面白さを長年伝えている同館。さまざまな展示がある中でも、人気設備の一つがプラネタリウムだ。直径23mのドームに星空を映し出し、星座の解説などを通して宇宙を体感できるプログラムを提供している。これまで約20年にわたって使ってきた投影機の更新が必要となり、10月から2カ月間休場していた。
そこで新たに導入したのが有限会社大平技研(都筑区)の「メガスターIIA」。同館で3台目の投影機で、1等星から20等星までの微光星まで、映し出す星の数は約12億個にも上る。肉眼では見分けられないような星も再現し、今まで以上に鮮明な天の川などを鑑賞することができる。
世界記録に挑戦
再開に先立ち、11月30日に地元の小学校や自治会、報道関係者らを招いた内覧会を開催。新機種による星空を披露した。的川泰宣館長は「子どもたちからきれいだったと聞いて大変うれしい。ぜひ何回も見に来てほしい」と話した。
さらに、ギネス世界記録の公式認定員も立ち会い、「プラネタリウム投影機により投影された星の最多数(ワンオフ)」という新タイトルで記録に挑戦。内覧会での認定を目指していたが、投影する星の数が想定以上の多さで、検証作業に時間を要して叶わなかった。認定に向けた検証は、現在も進められている。
愛称募集や無料投影も
12月2日には地域向けの試写会も行い、約250人が新機種での星空を鑑賞した。小学3年の児童は「真っ暗で星がたくさんあるのがよく分かった。本当の空でも見えたらいいな」と話した。
新機種に親しんでもらおうと、来年3月末まで館内で愛称を募集中。また、12月24日・25日と来年1月2日・3日に、リニューアルを記念した無料投影を実施(入館料別途)。詳細は同館ホームページから。
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