国籍や世代などを超えた交流拠点「いそご多文化共生ラウンジ」が2月6日、磯子区役所隣の浜田ビルにオープンした。横浜市が市内在住の外国人のために設置している国際交流ラウンジの一つで、市内12カ所目。多言語による生活情報の提供や相談業務に通り組むとともに、区民が交流できる企画も展開していく。
国際交流ラウンジとは市内在住の外国人のために、生活情報の提供や相談業務を多言語を行う場所。日本語教室の開催や通訳ボランティアの派遣、日本人との交流活動などにも取り組み、言葉や文化、習慣の異なる人々がお互いを理解し合うための拠点としての役割を果たしている。運営は市民活動団体や公益財団法人などが行う。
磯子区の外国人登録者数は徐々に増加し、2022年12月末時点で5407人。外国人児童生徒数は322人(同年5月1日時点)で、小中学校に設置される国際教室も年々増加傾向にあるという。そうした状況から、磯子でも地域に住む誰もが安心して生活できるためにラウンジ開設へ向けて準備。区内を中心に地域課題の解決や、子育て支援などに取り組むNPO法人夢・コミュニティ・ネットワーク(坂本寿子代表)を運営者として開設に至った。同法人は新たに募ったスタッフらとともに、ラウンジ窓口・日本語教室・子どもの学習支援・地域連携の4つのチームで運営にあたっていく。
開所日の6日は、磯子区役所7階でオープニングセレモニーを開催。山中竹春市長や関森雅之区長らに加え、地域関係者約30人が出席した。山中市長は「磯子区の多文化共生をさらに推進していく拠点がいよいよオープンします」とあいさつ。その後、施設のロゴマークや、会場の区役所とラウンジをオンラインでつないで施設の内部を出席者に紹介した。
姉妹都市など紹介
同所では現在、多文化共生に関するパネル展示を開催中。区内における多文化共生の取組や近隣区のラウンジの様子、横浜の姉妹都市・オデーサ(ウクライナ)について、写真などを通して紹介している。期間は3月31日までで、来場者には外国の菓子をプレゼント(なくなり次第終了)。施設長を務める坂本代表は「同じ地域に住む住民同士をつなぎ、誰もが自分らしくのびのびと暮らせる地域を皆で一緒につくっていきたい。まずはぜひ一度お越しいただければ」と話している。
場所はスーパーマーケット「ヤオコー」などが入る浜田ビル(磯子3の4の23)3階。日曜・祝日は休館日となる。
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