菜園が団地内交流の場に
野菜作りで住民つながる
11月21日
「ものづくり」の企業が集積するLINKAI横浜金沢の横のつながりを生かすと何ができるのか――。その可能性を体現しているのが、ものづくり体験イベントを運営するNPO法人「AozoraFactory」だ。企業のみならず、大学、行政、地域住民が連携し、地域コミュニティを創出し、新たな価値を生み出している。
2016年10月にLINKAI横浜金沢内の有志企業によって発足したAozoraFactory。代表の本多竜太さんは「この地域は全国的に見ても有数の産業団地ですが、その割には外に知られていない。この規模感と魅力を伝えていきたいと思って」と話す。「素晴らしい技術を持つ企業や魅力のある人たちと、一緒に地域を盛り上げる"何か"がしたい――」。そこでたどり着いたのが、ものづくりの魅力が体感できるワークショップ"ことづくり"だった。
近年は金沢区役所に隣接する泥亀公園で開催。昨年11月のAozoraFactoryには、企業や大学、地域団体も出展し、1600人を超える来場者があった。各ブースが用意したキットがほぼ無くなる盛況ぶりだった。「出展が企業だけだと地域の魅力発信も一方通行になりがち。地域団体を巻き込み、全体で盛り上げられれば」
18年にNPO法人化。現在、運営に携わるのは大学含め約15者だ。30〜50代が中心で、若手が活躍できるプラットフォームとしても、発展が期待される。「いろんな分野の人が参画しているからこそ、面白いことが作り上げられる」と本多さんは話す。
出会いの場としても
同団体は「出会いの場」としても機能。昨年はイベント後に初めて「放課後AozoraFactory」を開催し、企業間の交流を図った。企業、行政、学生との間で芽生えたつながりが、仕事のつながりに発展することもある。「卒業した学生が、出展する立場になって同じフィールドに立つことも。さらに雇用につながるなど、新しい動きがでている」と笑顔で話した。
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