磯子区丸山の集合住宅「ヒルトップ横濱根岸」がこのほど、「よこはま防災力向上マンション」の認定を受けた。磯子区内では初の認定となる。
認定は災害に強いマンションの形成や地域住民を含めた防災力向上を図るため、防災対策を実施しているマンションを横浜市が評価する制度。耐震性や資機材などのハード面、組織やマニュアルなどのソフト面のそれぞれで認定を取得できる。2022年2月から制度が始まり、これまでの認定数は市内で本認定18件、計画認定3件。
組合内に防災委員会
ヒルトップ横濱根岸は、竣工から約30年が経過する集合住宅。地上8階、地下1階の合計4棟に279世帯が暮らす。もともとはマンション内の自治会中心で防災の活動を行っていたが、より一層防災対策を進めようと管理組合下に防災委員会を設置。防災関連イベントの企画立案は委員会が、運営は委員会と自治会の協力で進めている。
委員会のメンバーは栃木善克さん、森岡純さん、豊田ゆり子さん、中山健さんの4人。制度の情報を中山さんが見つけ、申請した。これまでに大規模地震を想定した防災マニュアル作りや、避難経路の確認・避難ルート作成の訓練などに取り組んできたほか、滝頭小学校地域防災拠点運営委員会との協力体制も模索。申請の結果、「ソフト+(プラス)」の認定を受けた。中山さんは「課題もあるが、これまでの取り組みは間違いではなかった」と話す。
一方で「活動周知や地域との連携など、まだ足りない所もある」と自治会長も務める栃木さん。マンション全体で防災力を高めるため、マンション内外での活動周知や、認定を受けた別のマンションとの情報交換なども検討していくという。
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