横浜市は6月15日、市資源循環局旧磯子工場=磯子区新磯子町=の土地利用について民間事業者との対話結果を公表した。約40年前までごみ焼却施設だった市有地を有効活用するため、市は意見を踏まえて検討を進める。
旧磯子工場は1969年から84年までごみ焼却施設として活用。同年から2005年までは磯子輸送事務所として、家庭ごみを他の工場へ輸送する際の中継地点として運用された。現在は、一部の汲み取り式トイレなどで出たし尿の前処理を行う磯子検認所として稼働している。
施設は磯子海づり施設などがある海沿いに立地。約1万平方メートルという敷地があることから、有効な活用法を探るために今回のサウンディング型市場調査が行われた。
対話は4月17日から5月16日まで実施。エネルギー関係、リサイクル関係、建設関係の合計5事業者が参加した。
土地に対しては「周辺に住宅が無く、道路アクセスなどを考慮すると、工業用途に良い立地である」という評価があった一方、海に面するため「近年頻発している水害等への懸念がある」といった意見も。土地活用のイメージでは再生可能エネルギー施設、中間処理場やリサイクル施設、発電施設があがり、2事業者は早期の事業化を希望した。
現時点で具体的な活用策は決まっていないが、利活用を進める場合は検認所の機能は他へ移す。同局担当者は「今回の調査結果を踏まえ、検討を進めていく」とした。
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