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横浜市電保存館 「ハマジオラマ」誕生 市営交通を学ぶ空間に

社会

公開:2023年7月27日

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記念式典では発車式が行われた
記念式典では発車式が行われた

 磯子区滝頭の横浜市電保存館に新たに誕生した鉄道ジオラマ「ハマジオラマ」が、7月19日から一般公開された。8月に迎える同館の開館50周年に合わせ、40年ぶりにリニューアルされたもの。横浜駅から桜木町・みなとみらいエリア、新横浜駅周辺を市営地下鉄や市電など10路線のほかバス1路線が走る見ごたえのあるジオラマが完成した。

 ジオラマは長さ9・5m、幅3・5m。模型車両はHOゲージを採用。日産スタジアムやみなとみらいの観覧車など現在の横浜を象徴する建物も配置されている。市営地下鉄や新幹線、京浜東北線などの模型車両は有料で2分間、運転体験ができる。

 市電保存館は、横浜市電が廃止された翌年の1973年8月に滝頭車両工場跡(現在の市営バス滝頭営業所)に開館。83年に現在の場所に建て直され、04年から72年まで約70年間、「ちんちん電車」の愛称で親しまれた市電の歴史を伝えている。平均来館者数は年間約5万人。開館以降、昨年度までの来館者数は累計約160万人。

50周年の目玉に

 Oゲージの旧ジオラマは83年の設置以来、来場者に親しまれてきたが、より精巧な街並みと市営交通の役割を伝えるために、「新たな目玉」として刷新された。

 7月18日に行われた完成記念式典で同館の北村秀明館長は「ハマジオラマをきっかけに新たなお客様が来館してくれるのではと期待している。今後も横浜市の市営交通の歴史を後世に伝える役目を担い、子どもたちが安心して市営交通の歴史を楽しく学べる施設を目指していきたい」とあいさつ。その後、地元の東滝頭保育園の園児2人が参加し、発車式を行った。

 ジオラマゾーンの壁面には、イラストで表現した年表や市電時代から現代をつなぐタイムトンネルを設置。また映像、照明、音響を組み合わせ、市営交通の一日などを紹介する「運転ショー」では、鉄道10路線と市バスが動く様子も見られる。入館料は大人300円、3歳から中学生100円。月曜休館(8月27日まで無休)。(問)同館【電話】045・754・8505

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