金沢区を拠点とする横浜ポートヒルライオンズクラブ(古田綾恵会長)と高橋貞子記念会(尾立孝司代表)が8月30日、横浜市立大学附属病院=福浦=の小児科病棟に絵画3点を寄贈した。同クラブの創立50周年の記念事業の一環。辛い闘病生活の日々に明るい光を感じられるような作品が贈られた。
今年度で50周年を迎える同クラブは、現在29人で活動している。7月から古田会長が就任し、会長テーマに「平和・子供の未来に繋げる奉仕」を掲げている。
古田会長の息子は、以前に長期入院を伴う闘病生活を送っていた。その時に古田会長自身も制限された日常の中、周囲の支えによる温もりを経験。そこで闘病する子どもたちやその家族にとって「明るい光」になればと絵画の寄贈を企画した。古田会長の息子の主治医である同院の伊藤秀一医師に相談し、同院で映像作品の投影などをしたことがある横浜市出身の現代美術アーティスト・曽谷朝絵さんの絵画を小児科に寄贈することになった。慈善活動を行う一般財団法人高橋貞子記念会=中区=の尾立代表が同クラブのメンバーであることから、2団体協賛で寄贈した。
患者や家族らの支えに
贈呈式には同クラブのメンバーら約10人が出席。曽谷さんが「コロナ禍で町に人の手が入らなくなった空き地に生えていた雑草の美しさ」などを描いた3点が寄贈された。後藤隆久病院長は「華やかで心が明るくなる絵画をいただきありがたくうれしい。患者さんや家族だけでなく、職員もこの絵画に力づけられると思う」。古田会長は「入院している本人、付き添う親御さん、兄弟が抱えている苦労はなくならないと思うが、辛い治療を乗り越えて幸せになってほしい、応援しているよというメッセージになれば」と話した。
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