金沢区の八景小学校の児童が9月6日、自分たちで育てたトマト約120個を金沢地域活動ホーム「りんごの森」=能見台東=へ提供した。10月にはこのトマトを使ったパンを同所が製作し、販売する予定。児童たちはトマトを通して地域とつながり、学習を深めている。
この活動は、カゴメ(株)の食育支援活動「りりこわくわくプログラム」を活用したもの。全国の小学校や幼稚園などに同社がトマトの苗を無償で提供するもので、同校は今年度初めて参加した。個別支援学級の活動として、1〜6年生の児童15人が取り組んでいる。
同校は4月にトマトの苗48株を受けると、児童や教諭が協力して5月に校内の畑に植え替えた。児童たちは畑を耕すところから苗植えや水やり、雑草抜きなどに携わりながら、成長過程を観察。夏休み期間には保護者も協力して熟した実を順次収穫し、合計約400個が収穫された。
応募から携わる柿沼孝仁教諭は「多くの子どもたちが主体的に取り組んでくれている。野菜嫌いな児童が多い中、自分たちが育てることで野菜に興味や愛着を持つ機会になれば」と話す。
レシピで調理活動も
収穫したトマトは各家庭や学校で味わったほか、地域との交流にも活用。6日に児童を代表して中村透和さん(6年)と志釜健心さん(5年)の2人と、柿沼教諭がトマト約120個をりんごの森へ届けた。同所は提供されたトマトで作ったピューレを使い、ピザトーストを作って10月4日以降に販売。児童たちに育てたトマトが商品として販売されるまでの過程を学んでもらうとともに、施設見学も行うことで交流を図る。
志釜さんは「収穫が暑くて大変だった。自分たちが育てたトマトで作ったパンを食べた人が喜んでくれたらうれしい」と話す。同所からはトマトピューレのレシピが同校へ提供される予定。児童たちは今後、レシピをもとに調理活動にも取り組んでいく。
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