磯子区の滝頭地域ケアプラザを拠点にする配食ボランティア活動「愛のお弁当」が、現在の形となって今年で20年の節目を迎える。ボランティアで集まるスタッフたちは、手作りの食事とあわせて地域への愛や元気を届け続けている。
愛のお弁当はボランティア団体「文月会」の活動の一つとして、1997年に根岸地域ケアプラザでスタート。滝頭地域ケアプラザが開所した2004年からは拠点を移し、毎週金曜に食事づくりが困難な高齢者らへ手作りの弁当を届けている。
用意する食事は1回あたり70〜90食程度で、1食500円。材料の買い出しから調理、配達まで、60〜90代のスタッフ約30人が手分けして担う。
利用者には1食ずつ手渡しすることで、高齢者の見守りにも一役買っている。出汁から取る手作りの食事は利用者から好評を得ており、年間の提供数が4千食を超えた年も。毎回違った献立を用意し、1月12日は豚の生姜焼きにマカロニサラダ、ホウレン草のおひたし、昆布などの煮物、みそ汁などを提供した。
「これだけ提供できるのは皆の力。待ってくれている人がいる限り、今後もぜひ続けられるようにしたい」と、文月会の古知屋多恵子会長=人物風土記で紹介。地域を共に支える仲間を募りながら、この先も温かい食事と気持ちを届けていく。
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