ボランティア団体「文月会」の会長を務める 古知屋 多恵子さん 磯子区岡村在住 92歳
支援続け、優しい地域に
○…磯子区滝頭地区を中心に、配食ボランティア「愛のお弁当」をはじめとする活動を展開する「文月会」の会長。1976年に立ち上がった同会に初期から携わり、高齢者や障害者支援、地域での見守りなど、次第に活動を増やしてきた。「やるからには楽しくないと。どれも一人ではできず、皆がいるからこそできること」。協力する仲間への感謝を胸に、毎日を楽しんでいる。
◯…民生委員からの声掛けに応じ、同会の活動に関わるようになった。最初の活動は、高齢者向けの布おむつ作り。「始めた当初はボランティアが何かを知らなかった」と話すが、人や地域の役に立つ中でボランティアの意義を感じていった。「『まずはやってみよう』と思っていると、いつの間にか活動が増えていって」。仲間を増やしながら、求められることにはできる限り応えて活動の幅を広げてきた。どの活動の根底にも「地域には優しく。皆が楽しく、笑顔で暮らせるようになれば」という思いがある。
◯…出身は鶴見区。学生時代はバレーボールに打ち込み、国民体育大会に出場した実績も。地元・岡村ではママさんバレーのチームを立ち上げ、45歳まで仲間と一緒に楽しんだ。「テレビでバレーをやっていると、つい見てしまう。体を動かすことが好き」。現在はコーラスグループにも所属し、90歳を超えてもなお、日々アクティブに活動している。
◯…今後取り組みたいのは活動の記録を残しながら、同会を引き継いでいくこと。「人が代わって、なくなってしまう団体も見てきた。他の団体もそうだけど、地域のための活動は続いていってほしい」。誰もが人に優しい地域であることを願って、できることを続けていく。
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