横浜市教育委員会主催の「中学校給食メニューコンクール」が行われ、このほど10点の優秀賞が決定した。磯子区から古定美沙季さん(洋光台第一中2年)がYOKOHAMA TKM賞、佐々木琴菜さん(根岸中2年)が学校栄養教諭賞を受賞。それぞれの思いを形にしたメニューが評価され、参加者約1万人の中から選出された。
同コンクールでは、中学校給食の推進や食育などを目的に市内中学生から給食メニューを募集。4回目となる今回は、昨年度の約2倍となる9733人が参加した。その中から野菜不足や夏バテ防止、貧血解消といった自らの生活課題などから考えられた10作品に、横浜市長賞、教育長賞などの優秀賞が贈られた。
古定さんは、「横浜の農産物」をテーマにメニューを考案。今回調べてみて知った横浜で生産されているキャベツ、トマト、ホウレン草などを生かし、「春キャベツと豚肉の蒸しもの」、「ホウレン草とトマトのおひたし」といった献立を盛り込んだ。「今まで横浜の特産物をあまり知らなかったけど、たくさんの野菜などが作られていることを知れた」と古定さん。農家の人々が思いを込めて作った野菜の味を生かすため、味付けなどはシンプルにするよう考えたという。
佐々木さんは「食品ロス」に着眼した。「つかれも飛ばす!環境にやさしいSummer給食」と題し、夏に食べやすいさっぱりとした味付けの「レタスとわかめの梅干しあえ」「さば缶のカレーポテサラ」から、野菜の皮を使った「皮まであじわう野菜トマトスープ」といった品を考えた。佐々木さんは「適切な栄養バランスも考えるとなると、難しかった。野菜の皮などのおいしさを知って、食品ロスに関心を向けてもらえるように考えた」と話す。
一部は実際の献立に
表彰式は昨年12月に市庁舎で実施。2人を含む受賞者に山中竹春市長らが賞状と盾を贈った。山中市長は「食事は元気の源。しっかり食べて夢や目標に向かっていってほしい。今から食べるのが楽しみ」と話した。
市教委によると、優秀賞に選ばれた10作品のうち5点は、来年度の中学校給食の献立に採用される予定だ。
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