横浜市は1月30日、金沢区の義務教育学校西金沢学園(梅澤薫校長)を2024年度の国際教育を進めるモデル校にすると発表した。英語以外の教科にも英語を取り入れるなど新たな取り組みを進め、「英語で考え、英語で語る」子どもの育成を進めていく。
市は24年度の事業の一つとして、グローバル人材の育成に力を入れる。市は世界で議論できるコミュニケーション能力がある、グローバル社会でリーダーシップを発揮できる、あらゆる人々の多様性を尊重して協働・共生できるような人材が現代で必要とし、こうした人材育成に重点を置く考えだ。
そのため、市は24年度に市内の小中学校・高校から3校のグローバルモデル校を選定。そのうち、金沢区釜利谷西の義務教育学校西金沢学園では「英語イマージョン教育」を進める方針で、英語以外の授業でも徐々に英語を取り入れていき、「英語に浸らせる」教育に取り組んでいく。
市教育委員会によると、西金沢学園では開校当初から国際理解などに注力した取り組みを進めており、市の目指すグローバル教育の方針に合致することから選定に至った。市教委担当者は「今後、学校と連携して保護者へ向けても丁寧に説明しながら進めていく」と話す。
英語に触れる時間増やす
西金沢学園は、小学部から中学部まで9年間の義務教育課程を一体化させた学校。10年に当時の釜利谷西小学校と西金沢中学校が「市立小中一貫校西金沢小中学校」となり、17年には現在の施設一体型義務教育学校として再スタート。旧小学校校舎を本校舎、旧中学校校舎を分校舎として利用し、子どもたちは9年間同じ環境で学んでいる。
9年間で育てる子ども像に「国際社会で活躍できる力を身に付けた子ども」を据え、以前から英語教育を推進。横浜山手中華学校=中区=やオーストラリアのメイフィールド校との交流など、国際理解に向けた取り組みも継続して行っている。
モデル校となる24年度は、英語のネイティブスピーカー講師が現在の2人から6人に増員される。また、他校との交流を柱とした独自教科「国際交流科」の授業を深めるほか、図工や体育といった教科でも英語で教える授業を徐々に増やしていくという。
梅澤校長は「講師の配置や、具体的にどの教科で英語を取り入れるかなどは検討段階。子どもたちが英語をより身近に感じ、考えなくても自然と英語が出てくるように育つ形になれば」と話している。
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