「推し楽器を見つけよう!」と題したユニークな公演が、今春から磯子区民文化センター杉田劇場で開催されている。企画や運営、演奏を行うのは、東京音楽大学の学生や卒業生たち。楽器や音楽を身近に感じてもらおうと、9月まで毎月異なる楽器による公演を企画。10月には各公演に出演した楽器を全て集めたオーケストラ公演を開く。
企画は授業やレッスンだけでは学ぶことができない社会人としての基礎力を、実際に公演を企画することを通じて身に付けていく同大のキャリア教育「ACT Project」の一環となる。同館では数年前から同大と連携し、今年度はより一層学生が主体となった企画を行おうと学生たちと相談。今年2月のプレ公演を経て、3月から毎月のシリーズ公演としてコンサートを開いている。
企画や運営を担うのは、同プロジェクト内の「ホールコンサートチーム」のメンバーたち。企画の内容や出演者の調整、公演当日の運営などを手分けして行う。同チームの赤坂知香さん(同大学院修士2年)は「音楽を学ぶ私たちにとって身近な楽器を、一般の方にもより身近に、深く知ってもらう機会になれば」と企画の意図を話す。
毎回異なる演奏
公演は3月から10月までの全8回。9月までのリハーサル室での公演は入場無料。各楽器をより深く知ってもらう機会にしたいと、「木管楽器」や「金管楽器」など演奏楽器を毎回変えている。最終回のみ有料で、第7回までに出演した楽器が集結したオーケストラの公演をホールで行う。
4月20日の第2回公演には、子どもから大人まで約30人が集まった。この回のテーマは、木管楽器のフルートとクラリネット。出演した学生らは自らの担当する楽器の解説や”推し”ポイントの紹介を交えながら、演奏を披露。前回の様子を踏まえて終演後に演奏者と記念撮影の時間を設けるなど、公演を重ねる中で観客に楽しんでもらおうと試行錯誤している。
次回は5月18日(土)午後1時から木管楽器のオーボエとファゴットの公演を開く。9月までの公演を合計4回鑑賞してチラシにスタンプを集めると、10月のオーケストラ公演に無料招待される特典も。詳細は同館【電話】045・771・1212。
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