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磯子区 区役所玄関で「植物発電」 脱炭素化普及へ新展示

社会

公開:2024年5月16日

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区役所正面玄関前にある「植物発電」の展示=写真上、文字や植物には小さな電飾を設置=同右
区役所正面玄関前にある「植物発電」の展示=写真上、文字や植物には小さな電飾を設置=同右

 磯子区は新たに、区役所正面玄関前で環境にやさしい「植物発電」の展示を始めた。横浜市が2027年に開催する「GREEN×EXPO2027」の目指す脱炭素社会の実現へ向けた取り組みの一つ。新たな技術を区民らに知ってもらうことで、脱炭素化の普及啓発につなげていく狙いだ。

電源不要で光

 展示されているのは、植物の力を用いた発電の仕組みを伝える「ボタニカルライト」。「GREEN×EXPO2027」という文字や植物が合わせて置かれ、文字や植物の周りに小さな電飾が取り付けられている。

 ライトには(株)グリーンディスプレイ=東京都=と、(株)ニソール=埼玉県=が共同開発した技術を活用。電飾は土の中に入った電極とつながり、土の中の微生物が生命活動をするときに放出される電子を利用して発電する。電源不要で土に電極を挿すだけで電力を得ることができる上、発電の際に排出されるのは水のみ。環境にやさしいエネルギーとして期待を集め、実用化に向けた研究が進められている。

 磯子区では昨年度、区内に製油所が立地するENEOSホールディングス(株)の協力で太陽光発電パネルの展示を開始。次世代を担う子どもたちに、再生可能エネルギーや脱炭素型のライフスタイルに関心をもってもらおうと、現在も1階で展示を続けている。

 植物発電もこうした普及の一環で、区役所担当者は「小さい光だけど、植物にも電気になるエネルギーがあることを知ってもらい、脱炭素に興味も持ってもらえたら」と話す。展示に加え、今年中に小学生を対象に、植物発電の仕組みを楽しく学べるワークショップも企画する予定だという。

花の育て方講座も

 脱炭素化につながる取り組みとして、磯子区では花の種・球根の無料配布や、花の育て方講座にも取り組んでいる。直近では6月17日(月)午後3時から行う講座の参加者を現在募集中。参加無料。希望者は市電子システムのフォームか、申込書に記載してファックスか郵送、窓口で提出して申し込みを。5月31日必着。

 展示や講座に関する問い合わせは、磯子区区政推進課【電話】045・750・2331。

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