金沢区の夏の風物詩「金沢まつり花火大会」が8月24日(土)、海の公園で開催される。今年で50回目を迎えるが、財政状況が厳しいため、今回初めてクラウドファンディング(CF)を実施。花火大会の開催、継続に向けて支援を呼び掛けている。
第1回金沢まつりは1975年8月に野島公園で開催され、今年で50回目を迎える。新型コロナウイルスの感染拡大で中止が続き4年ぶりの開催となった昨年は、約25万5千人が会場を訪れた。
大会を主催する金沢まつり実行委員会は、区内の自治会町内会や団体、企業などから集まる88人で構成。花火大会にかかる費用の約3千万円はこれまで企業や自治会町内会の協賛金などでまかなってきた。昨年度の花火大会当日の募金では過去最高の317万9568円を集め、金沢公会堂前には「ぼたんちゃん募金箱」を設置し通年で募金も呼び掛けてきた。
返礼は観覧席など
同実行委員会事務局によると、これまで企業や自治会町内会などからのまとまった寄付などがあったため、昨年度までは繰越金で開催を続けてきた。しかし、昨年度は繰越金の充当額が大きくなり、今年で繰越金を使い切る見通し。そこで、支出が収入を上回る状況を改善して将来にわたって花火大会を継続するためCFの実施を決めた。
CFの期間は8月25日(日)まで。目標金額は100万円。7月22日午前9時現在、支援者93人、75万円に達している。協力者は金額に応じて花火大会当日の観覧席などのリターンが受けられる。
同実行委員会事務局は「すでに多くの方にCFで支援をいただき、皆様の花火に対する思いを強く感じ感謝しています。次の世代につないでいくためにも支援をお願いします」と呼び掛けている。花火大会は24日午後7時から8時。3500発を打ち上げ予定。問い合わせは事務局(区役所地域振興課内)【電話】045・788・7801。
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