磯子区のたきがしら会館を練習拠点とするバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)」は9月3日、河村勇輝選手の「出港式」を開いた。この日をもって、河村選手はチームを退団。アメリカ・NBAでのプレーを目指し、新たな挑戦へ繰り出した。
河村選手の横浜BCでの最後の姿を見ようと、会場の横浜BUNTAI=中区=に4478人のファンが駆け付けた。イベント前半には、今季から指揮をとるラッシ・トゥオビヘッドコーチやキング開選手らもゲスト参加。チームメイトとの3ポイントシュート対決、ダンクコンテスト、1on1対決などをファンの前で披露した。
後半にはセレモニーをを実施。河村選手からのスピーチの後、トゥオビHCから花束、ファン代表から手紙が河村選手へ手渡された。河村選手は「まだスタートラインに立っただけです。NBAのコートに立って、皆さんに良いご報告、恩返しができるように頑張っていきたい。皆さんとの夢を必ず達成して帰ってきます」と決意を述べた。
横浜BCの成功願う
山口県出身の河村選手は、2020年12月に特別指定選手として横浜BCに入団。東海大学を中退して22―23シーズンからプロ契約を結び、合計4シーズンにわたって横浜BCでプレーした。22―23シーズンはチーム初のチャンピオンシップ・天皇杯でのベスト4入りに貢献し、BリーグのMVPと新人賞のダブル受賞というリーグ史上初の快挙を成し遂げた。
イベント終了後の記者会見では「横浜は大好きな街ですし、横浜ビー・コルセアーズの成功を一番願っている」と話した河村選手。出港式を見届けた磯子区在住の小学4年生のファンは「セレモニーはかっこいい雰囲気で、スピーチもとても感動的でした。NBAでたくさんプレーをしたら、またビーコルに帰ってきてほしい」と話した。
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