神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

屏風浦小6年3組 資料館の記憶 多くの人に 学級数増加のため閉鎖へ

教育

公開:2024年11月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
「屏風浦資料館」にある道具などを手にする児童たち
「屏風浦資料館」にある道具などを手にする児童たち

 磯子区の屏風浦小学校(市岡直也校長)6年3組の児童たちが、同校4階にある歴史資料室「屏風浦資料館」の思い出を残そうと総合の授業で取り組んでいる。同館には地域住民らが持ち寄った昔の道具や写真などが残されているが、学級数の増加に伴って11月末で閉鎖する予定。児童たちは「少しでも多くの人に、資料室のことを知ってほしい」と話す。

 同館は1996年、同校創立40周年を記念して作られた。所蔵されているのは、1900年頃から60年頃まで地域で使用されていた稲作用の農具や海苔の養殖などで使われた漁具、当時の様子を写した写真など。そのほとんどが、児童の学習や地域のために活用される郷土資料として地域住民から提供されたものだ。

 区内森在住の関貞雄さん(96)は、開設に携わった一人。「故郷の歴史を学び、地域を大切にしてほしい」という思いで使わなくなった道具などの提供を地域住民へ呼び掛け、多くの人や学校の協力もあって開設に至ったという。

 所蔵された資料は児童の社会科の授業で活用されてきたほか、時折貴重な資料を見ようと地域住民が同館を見学に訪れることもあった。しかし、同校では児童数・学級数の増加に伴い、昨年度末に同館を閉鎖することを決断。それを知った同クラスでは、同館のことを下級生や地域住民へ伝えたいと考えた。同館や所蔵された道具などの詳細を伝えることで、資料館のことを多くの人の記憶に残すことを目指す。

保存策を検討

 10月には福祉施設企画の地域を巡るツアーの中で、地域住民約20人が同館を見学。児童たちは道具などを見せながら調べたことを解説した。「ここで伝えたことや資料室のことを、ぜひ周りの人にも伝えてほしい」と児童の一人。また、校内では「招待状」を手作りして全クラスへ配布し、一人でも多くの児童が閉鎖前に同館を訪れるように呼び掛けている。

 同校では同館の資料を保存していく方針で、検討を進めている。市岡校長は「方法は検討中。貴重な資料を何かしらの形で残せるようにしたい」と話している。

地域住民が訪れたツアー=10月16日
地域住民が訪れたツアー=10月16日

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

パラスポーツで共生学ぶ

西金沢学園

パラスポーツで共生学ぶ

元IPC理事らと交流

11月21日

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月21日

横浜BCと連携で啓発

磯子消防署

横浜BCと連携で啓発

火災予防・予防救急周知へ

11月14日

いじめ認知件数 最多に

市内公立小中学校

いじめ認知件数 最多に

市調査で3年連続増

11月14日

資料館の記憶 多くの人に

屏風浦小6年3組

資料館の記憶 多くの人に

学級数増加のため閉鎖へ

11月7日

DXで搬送時間を短縮へ

市消防局

DXで搬送時間を短縮へ

実証事業で早期整備めざす

11月7日

ウスイホーム金沢文庫店

横浜市金沢区谷津町337 0120-938-171

https://www.usui-home.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月21日0:00更新

  • 10月24日0:00更新

  • 10月17日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook