磯子消防署は11月から、プロバスケットボールチームの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)と連携した火災予防・予防救急の普及啓発を新たに始めた。磯子区を練習拠点とするプロチームと連携して選手が登場する動画の放映やポスター掲示を行うことで、火災予防や予防救急を広く呼び掛ける狙いだ。
たきがしら会館=磯子区滝頭=を練習拠点としている横浜BCは、今年1月に磯子区役所や磯子区連合町内会長会とホームタウン活動などに関する協定を締結。この協定を基に、磯子消防署は横浜BCや磯子火災予防協会と連携して火災予防や予防救急の普及に取り組むことになった。
普及啓発にあたって作成されたのは、住宅用火災警報器の点検・交換と予防救急の普及に関する2種類のスライド動画。地元出身のキング開選手をはじめとする横浜BCの選手が登場し、「住宅用火災警報器点検してますか?」などと呼び掛けている。放映場所は磯子区役所や同署、JR線の区内4駅、横浜シーサイドライン全駅、区内を走る市営バスの一部、市立脳卒中・神経脊椎センターなど。このほか、市消防局が運営する防災について学べるウェブサイト「よこはま防災e-パーク」にも掲載されている。さらに、予防救急の普及啓発ポスターも製作され、すでに区内の駅舎や商業施設などで掲示されている。
住宅用警報器の点検を
磯子消防署と金沢消防署によると、今年の火災件数は磯子区が17件(前年同期比1件増)、金沢区が31件(同3件減)。磯子区では死者も1人出ている状況だ(全て10月末時点の速報値)。
明日11月15日までは「秋の火災予防運動」期間で、両区の消防署ではイベントなどを通じて啓発に努めている。磯子署は9日、杉田一丁目ふれあい広場で「消防フェス」を開催。同日が「住宅用火災警報器市内一斉点検の日」であることから、参加者に対して各家庭での点検や設置から10年以上が経過している場合は交換するように呼び掛けた。磯子署の渡邉浩司署長は「ポスターやスライドを見かけたら、防火・防災や予防救急の意識を高めてもらいたい」と話した。
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