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「SENSE ISLAND/LAND│感覚の島と感覚の地 2024」 横須賀・猿島で夜も昼もアート三昧
東京湾に浮かぶ最大の無人島・猿島(横須賀市)を舞台にした芸術祭「SENSE ISLAND」(センスアイランド)が2年ぶりに開催されている。2019年のスタートから新型コロナの休止期間を挟んで今回で4回目。携帯電話を封印して夜の静寂と暗がりの中で感覚を研ぎ澄まし、作品と対峙する〝暗闇の美術島〟のコンセプトはそのままに、今回は夜間の猿島だけでなく、横須賀市街地にも展示エリアを大幅に広げて「SENSE ISLAND/LAND│感覚の島と感覚の地 2024」のタイトルで展開していおり、日中も楽しめるアートイベントになっている。
全体をプロデュースしているのは横須賀市深田台の平和中央公園にあるモニュメント「平和の軸(THE AXIS OF PEACE)」を企画・監修した齋藤精一氏(パノラマティクス主宰)。昨年をリサーチイヤーに位置づけ、「横須賀の土地に刻まれた歴史や文化をアート作品をレンズに見つめ直す」というコンセプトに再構築。キュレーターを務める青木彬氏の招へいで才気あふれる多ジャンルのアーティストの作品が飾られている。
猿島会場では、島内に遺されている煉瓦造の弾薬庫や隧道、砲台跡を巧みに取り入れた7組の作家による芸術作品が置かれているほか、ダンス、舞踊、音楽ライブが期間中の週末に開かれている。
同市田浦町にあるアーティスト・イン・レジデンス形式の芸術村「HIRAKU」で創作活動を続けている土器作家の薬王寺太一氏による大型作品は、3.6m四方の木枠の立体空間の中に、田浦の土を用いて焼成した球体状の土器740個を設置した独創的なもの。闇夜に浮かぶ様が、幻想的な雰囲気を醸している。
韓国を代表するチェ・ジョンファ氏は、今回の展示作品「Oishikuna-re(おいしくなーれ)」を市民参画で制作。プラスチック製の大量生産品や家庭から出された不用品に加え、役目を終えた漁具(ブイや網)を地元の漁師から譲り受けて、奇想天外なアート作品を生み出している。
市街地会場のひとつである平和中央公園では、園内にある「米ヶ濱砲台跡」を使って、濵本奏氏が第二次大戦の終戦間際に野比海岸で訓練が行われていた水中特攻「伏龍」をモチーフにした作品を展示。海に潜った若者たちの手記を頼りに具象化した。
このほかに横須賀美術館、県立観音崎公園、三笠公園、ヴェルニー公園、横須賀市自然・人文博物館、三笠ターミナルほかでも作品展示があり、昭和レトロな飲み屋街で人気の若松マーケットには、アーティストの推し図書が6店舗に置かれるなど、ウォークラリーをする感覚でアートとの遭遇を楽しめる。会期中は、アートを巡るデジタルスタンプラリーも実施。スタンプ8個で、オリジナルトートバッグが抽選でプレゼントされる。
イベントやツアー、ワークショップも多彩。スケジュールは以下の通り。
■asamicro(アサミクロ)「"川浸りの朔日"を踊る日」/11月16日(土)※予備日 11月24日(日)
■梅川 壱ノ介「虎踊り」/11月17日(日)※予備日 12月13日(金)
■「灰野敬二 蓮沼執太 ライブ 猿島 20241123」/11月23日(祝)
■キュンチョメ ツアー/11月29日(金)
■キュンチョメ 上映会「完璧なドーナツをつくる」/11月22日(金)@ハワイアン カフェ&バー マハロハ
■オル太「ニッポン・イデオロギー 第7章」/12月14日㈯、12月15日(日)@浦賀ドック
■山本 愛子 「NATURE COLOR PICNIC in SENSEISLAND/LAND」/11月16日(土)@神奈川歯科大学
■水戸部 春菜 「植物と美術を探訪するバンドルダイ・ドローイング」/11月24日(日)@神奈川歯科大学、12月1日(日)@横須賀市自然・人文博物館
■中村寛/青木彬/齋藤 精一 フィールドツアー/12月1日(日)
■中村寛/菊池宏子/水戸部春奈/薬王寺太一/山本愛子 ツアー/12月8日(日)
会期は12月15日(日)まで。猿島は金・土・日・祝の夜間で観覧とイベント参加は有料(猿島は三笠桟橋からフェリーで約10分、チケット料金にフェリー往復料金含む)。市街地は会期中の日中で観覧無料。公式ホームページに詳細情報。
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