パラアスリートらと子どもたちが交流する「あすチャレ!ジュニアアカデミー」特別版(主催:日本財団パラスポーツサポートセンター)が、11月13日に金沢区釜利谷西の横浜市立義務教育学校西金沢学園で実施された。オランダ在住で元国際パラリンピック委員会(IPC)理事のリタ・ファン・ドリエルさんが特別参加。パラスポーツの事例紹介やボールを使ったゲームを通じ、児童たちと一緒に共生社会へ向けた工夫を考えた。
この取り組みは、同センターがスポーツを通じて共生社会への気づきや学びの機会を提供する目的で行っているもの。全国各地の小中学校で実施され、障害当事者らと児童生徒が交流する機会を提供している。
横浜市では「東京2020オリンピック・パラリンピック大会レガシー事業」の一環で、同センターと連携。今年度は市内約100の小中学校で予定され、順次実施されている。
どうすれば「できる」か
この日の同校のプログラムは特別版。特別講師としてリタさんと、車いすユーザーで現役のパラ・パワーリフティング選手である山本恵理さんが参加し、同校の6年生児童64人と体育館で交流した。
IPCでの経験や障害者のためのスポーツ振興に長く携わってきたリタさん。パラスポーツの事例を出しながら、オランダでは一部のルールを変えたりすることで「『できない』ではなく、どうやったら『できる』か考える」と紹介。そのための工夫を考えることが大切だと、児童たちに呼び掛けた。
その後、障害の有無を問わず一緒にスポーツを楽しむために、徐々にルールが増えていくボールゲームを実践。片手しか使えない、アイマスクで目が見えない、椅子に座った人など条件が増えていく中で、「ボールを投げる前に名前を呼ぶ」「山なりに取りやすいボールを投げる」など、児童たちは工夫しながら取り組んだ。
参加した児童の一人は「片手でボールを取るのは、思っていたより大変だった。障害のある人とスポーツをする機会があったら、どうしたら一緒にできるようになるか考えたい」と話した。
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