金沢区並木の商業施設「ビアレヨコハマ」と並木中学校地域防災拠点、イオン金沢シーサイド店、金沢区自助連絡協議会(自助カナ)が12月1日(日)、「みんなの街の炊き出し訓練」を初めて開催する。地域防災拠点と店舗などが連携することで、非常時に食品などの生活物資を地域へ提供し、地域の中で助け合える体制づくりを目指す。
この訓練は、ビアレヨコハマを運営する(株)金沢商業開発の大倉隆次代表取締役社長と、並木中学校地域防災拠点運営委員会委員長の白井益弘さん、自助カナが中心になり企画。「ビアレは並木にある施設なので、地域の方々と関わり、地域で助け合えるような結びつきができればと思っていた」と大倉社長。ビアレヨコハマにはイオン金沢シーサイド店や食料品店があり、「大規模地震などの災害が発生した場合、生鮮食品は廃棄せざるを得なくなる。誰かにあげたいと思っていたがその体制がない」と、店舗の食品を地域へ提供する訓練を計画した。訓練を通し、課題の整理や今後の体制づくりを行う。白井さんも「拠点にはパンやクラッカーなどはあるが、米や野菜などの食材はない。食材を提供してもらえると温かいものが食べられ、大変ありがたいと思った」と話す。
300食分の豚汁を用意
1日の「みんなの街の炊き出し訓練」では300食分の豚汁作りを試みる。豚汁の食材やプロパンガス、テントなどはビアレと同店が提供。炊き出し用の寸胴鍋やガスコンロ、調理器具や調理する人手は同拠点が担当。自助カナは運営や広報を担い「企業や団体、地域がつながり、非常時に備える取り組みとして金沢区でのモデルを構築できれば」とする。
自助カナの穴澤里美代表は「温かい豚汁を食べにくるだけでもいいので、炊き出し訓練を見に来て、地域で連携している流れが少しでも伝われば」と参加を呼び掛けている。
訓練は午前11時から午後1時まで、ビアレヨコハマ本館1階のモスバーガー前広場で実施。豚汁の無料提供のほか、防災用品の展示、携帯トイレなどの配布を予定。小雨決行。豚汁はなくなり次第終了。問い合わせは(株)金沢商業開発【電話】045・787・5100。
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