市立金沢高校の図書委員がおすすめの本や読書の手助けとなる補助具などを展示する企画「カナイチ展in金沢図書館」が12月19日に始まった。同館2階で来年1月中旬まで行われている。
今年8月に行われた市立中央図書館での同校図書委員の展示を受け、金沢図書館が依頼して実現したもの。
同校図書委員会が毎年作成している教職員や生徒らの「おすすめ本」を紹介した小冊子「カナイチ。」に掲載した書籍を中心に約40冊を展示している。テーマを「『読みやすい』を考えよう」とし、読書バリアフリーを意識。生徒による手作りの拡大鏡を置いたほか、「リーディングトラッカー」と呼ばれる読書補助具を用意。半透明の窓を本の読みたい部分に当てるもので、行の幅が1cm、8mm、6mmと「カナイチ。」用の4種類が置かれている。
リーディングトラッカーを作成した1年生の片平優奈さんは「少しでもサイズが違うと上下の文字が見えてしまうので注意した。展示が補助具の存在を知るきっかけになれば」と話した。
リーディングトラッカーは視覚障害のある人だけでなく、集中して読みたい人も活用できる。同館ティーンズ担当の三留美砂さんは「視覚障害の有無にかかわらず、読むのが得意でないと感じる人は、補助具を使ってみては」と話した。同館はほかにも、来館が困難な人に本を届けるサービスや文章を読み上げる機械の貸し出しなど、さまざまな読書バリアフリーに対応している。
企画について同校学校司書の鹿島麻実さんは「校内の冊子を地域の人に読んでいただける機会。読みやすさを意識した展示なので、さまざまな人に見ていただけたら」と話している。
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