金沢区の瀬ケ崎小学校は創立70周年を記念し、同校裏にある児童たちの遊び場「アスレの森」入り口に開設予定の「あすのこ広場」内にミニウッドデッキを造るため、クラウドファンディングによる資金集めを実施している。2月7日までに、目標の50万を目指す。
「アスレの森」は同校体育館裏にある、自然の中で生物観察や遊びができる場所。1983年に「わんぱくランド」として始まり、2008年に今の名称でオープンした。19年には当時の6年生たちが「休み時間にアスレの森に自由に行けるようにしたい」と活動していた矢先に、台風による倒木や地滑りが発生。復興に向け、地域の住民とさまざまな取り組みを実施してきた。
「アスレの森」前に広場
「皆が集まれる家が欲しい」という児童の意見から始まった企画。環境デザインなどを研究する関東学院大学の中津秀之准教授の協力のもと、実現に向けたワークショップを開催し、「どれくらいのスペースでどんなことができるか」などの具体的な計画を児童、保護者、地域住民の約90人で練った。その結果「アスレの森」の入り口に子どもたちや地域の住民が集まれる広場を作ることに。
広場には約50平方メートルのメインウッドデッキ、約2〜9平方メートルのさまざまな形をした7つのミニウッドデッキ、スロープ、小道などを設置予定。保護者を中心とした「アスレの森」を残す会「あすのこ」(岩崎建一朗代表)が「ヨコハマ市民まち普請事業」に応募し、1月26日の2次コンテストを控えている。
クラファン7日まで
そのうちミニウッドデッキは児童と地域住民が手作りする予定で、現在材料費50万円をクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で集めている。支援者には、児童が地元企業と協働で開発、販売をしてきた地元の素材を使用した「金澤八味唐辛子」や「横浜金澤黒船石けん」などが返礼品として贈られる。1月20日正午時点で、21万9500円が集まっている。4月にデッキの製作を開始し、26年3月に完成させる予定。
瀬ケ崎小学校5年生担任で同プロジェクトを担当する桐山智教諭=人物風土記で紹介=は「最初からできないではなく、実現するためにはどうするかという視点を大切に準備を重ねてきた。協力いただけたら嬉しい」と話した。
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