意見広告・議会報告
市政報告【16】 CO2の回収・有効利用(CCU)を推進 公明党横浜市会議員 たけだ勝久
佐賀市を視察
昨年12月に公明党横浜市議団で、佐賀市清掃工場を視察しました。ゴミを燃やして発生する排ガスの中から二酸化炭素(CO2)のみを分離・回収し、有効活用する取組(CCU)についてヒアリング。佐賀市では2013年から民間企業との共同体制で実証試験がスタートし、2016年から日本初のごみ焼却施設からのCO2分離回収事業として本格稼働しました。
回収されたCO2は、清掃工場周辺の植物工場や藻類培養施設に送られ、活用されています。佐賀市はイチゴやミニトマトなどの施設園芸が盛んで、農産物の生育促進にCO2を活用することで収量の増加や栽培期間の短縮等の効果が出ています。また、ヘマトコッカスという藻類の培養にも活用され、抗酸化作用をもつアスタキサンチンを抽出し化粧品やサプリ等に使われています。CCU事業の大きなポテンシャルを感じました。
また、佐賀市が企業間連携の仲介役となり、これまで費用をかけて処理していた廃棄物をバイオマス資源として相互に有効利用するメリットのある関係構築を進めています。CO2の排出削減だけでなく、新たな産業や価値が生み出されて地域経済の活性化につながっているとのことで、行政の果たす役割として参考になりました。
横浜で実証実験
一方で横浜市でも東京ガス、三菱重工グループと本市が共同で2023年からCCU実証試験を開始しています。鶴見区末広町において、ごみ焼却工場から回収したCO2を水素と反応させ都市ガスの主成分であるメタンガスを製造する「メタネーション」に活用しています。こちらも以前に視察しました。
まだ実証段階であり、佐賀市に比べるとCO2の回収規模はまだ小さく、実用化に向けてはコスト削減の課題もありますが、今後の技術開発や活用先の拡大に期待しています。脱炭素社会実現への先進的な取り組みとなるCCU技術導入の後押しをしていきたいと思います。
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