磯子警察署の署長に着任した 古山 秀和さん 磯子区在勤 57歳
思い出残る磯子を守る
○…30年以上前、警察学校卒業後に最初に赴任したのが磯子警察署だった。前任地の秦野署から、3月21日付で磯子署の署長に就任。「きれいになった所もあれば、昔と変わっていない街並みもある。内示を受けてから、当時の先輩や上司、まちのことを思い出した」。懐かしさを感じながら、職務に励む。
○…「人のために役立てる仕事がしたい」という思いを抱き、高校卒業後に警察の道へ進んだ。最初に赴任した磯子署で磯子駅前交番や杉田交番で勤務し、「昭和天皇が崩御された時は磯子署にいた」。時代の変わり目を磯子で過ごした後、金沢区の第一機動隊でも勤務した。阪神・淡路大震災の時には、現地で救護救援活動に参加し、「災害時には警察や消防、自衛隊にしかできない仕事、使命があると感じた」。東日本大震災や能登半島地震の時には、そうした使命を伝えて署員を現地へ送り出した。
○…横須賀市出身で、小・中学生時代は野球に打ち込んだ。大人になってからはスポーツ観戦が趣味となり、横浜スタジアムで横浜DeNAベイスターズ、日産スタジアムで横浜F・マリノスの試合をよく観戦したという。秦野署勤務時は観戦の機会が少なかったため、「横浜に来たので、時間を見つけてまた観戦にいきたい」。最近は知人の縁で女子バスケットボールも会場で観戦するなど、競技を問わず楽しんでいる。
○…磯子署管内では、今年すでに3件の死亡事故が発生。事故が増えている状況に「異常事態。まずは交通ルールを守る意識を持ってほしい」と注意を呼び掛ける。「地域の皆さんと協力しながら、穏やかに住みやすいまちを維持できれば」。思い出の残る磯子のまちを守るため、力を尽くしていく。
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