プロ野球ドラフト会議(新人選手選択会議)が10月27日に行われ、横浜高校の近藤健介捕手(18)が北海道日本ハムファイターズ、乙坂智外野手(17)が横浜ベイスターズにそれぞれ指名を受け、プロへの道を拓いた。同校から2人以上の選手が指名されるのは2006年以来5年ぶり。
チームメートらと合宿所の食堂に集まった2人は、インターネットで経過をチェック。まずは近藤選手が日本ハムの4位指名を得て、チームメートにもみくちゃにされながら歓喜した。それからわずか20分、乙坂選手にも横浜5位指名の吉報が。2人揃っての指名に、合宿所は熱い空気に包まれた。
葛蔵造校長(53)と臨んだ記者会見では、緊張した面持ちの2人。近藤選手は「これからは野球が仕事。ひとつひとつのプレーを大切にしたいです」とあいさつした。記者から感想を求められると、「素直にうれしい。自信のある守備を生かして、まず1軍を目指します」と笑顔。「横浜の皆さんに見守られてここまでやってこられたので、北海道でも原点を忘れずがんばります」と締めくくった。
市内出身・乙坂「生きる力与えたい」
「今日は不安な気持ちしかなかった。こうして近藤とプロ入りできるのは本当に嬉しいです」とホッとした表情を見せた乙坂選手は、市内栄区出身。「横浜は僕の地元。スタジアムにも小さいころから足を運んできました」と憧れの球団からの指名を喜んだ。これからについては「自分の持ち味は全力プレーなので、ファンに生きる力を与えるような選手になります」とし、「街を歩いていると、『甲子園おつかれさま』『勇気をありがとう』と地域の方が声をかけてくれた。そんな皆さんにこれから恩返しをします」と地元ファンへ呼びかけた。
駆けつけた乙坂選手の父・ロバートさん(47)と陽子さん(51)は、「まだ信じられない思いです」と興奮さめやらぬ様子。「本当に野球しかない子。みんなに愛される選手になってほしい」と期待をこめた。
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