第17回日本管楽合奏コンテスト高等学校A部門が11月5日、東京・文京区の文京シビックホールで開かれ、初出場した横浜創学館高校が審査員特別賞を受賞した。
「賞を取れると思っていなかったので、最初は信じられませんでした」。今泉里菜部長(2年)は、受賞の瞬間をこう振り返る。本番前、指導担当講師の秋裕一郎さんから、「今までやってきたことをそのまま出せばいい」とアドバイスを受けたメンバー。緊張でミスを連発した東関東大会に比べ、本番ではリラックスして演奏できたという。7名の審査員も「伸びやかでダイナミック」「一人ひとりの音に力がある」などと評価し、見事入賞を勝ち取った。
今や60人の部員を抱える同部だが、秋さんが講師となった7年前の部員数はたった3人。大会参加もままならなかった。「まずは基礎」と考えた秋さんは、音を一定のまま出し続ける「ロングトーン」や、舌の使い方を訓練する「タンギング」などを盛り込んだ独自の基礎練習メニューを考案。部員はこれを毎日続けた。演奏レベルは年々向上し、部員も増加。昨年県大会に初出場すると、今年になって東関東、そして全国に駒を進めた。
部のスローガンは「一音奏心」。音を大切に、心で演奏するという意味だ。「目標は全日本吹奏楽コンクールへの出場」と意気込む今泉部長のもと、さらなる飛躍をめざす。
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