社の誇りかけたコマで勝負 ニットーと昭和精工が出場
全国の中小企業が自社の持つ技術を注ぎ込んで製作したコマを持ち寄り、一対一で戦う「コマ大戦」――。自社のコマを作ることで町工場を盛り上げ、多くの人に製造業の魅力を伝える狙いがある。初の世界大戦が行われる2015年の本選出場をかけた予選会が1月29日(水)、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)で行われ、金沢区からニットー(藤澤秀行代表)と昭和精工(木田成人代表)が出場する。
5回目の出場となるニットー。2012年からは大会運営にも関わっている。「どこの企業も精密機械や高価な材料を使って、本気で臨むところが醍醐味」と藤澤代表(40)。「実際に加工の現場で働く人が出るので、技術やアイディアを共有できる」と話す。
工業高校や大学のチームも参加できる同大戦では、企業の技術を持ってしても学生チームに敗れることもあるという。「泣いたり笑ったりのドラマがある」と藤澤代表は魅力を話す。
コマは直径20㎜以下で一円玉より小さい。同社では3人のチームを編成し試行錯誤を重ねている。「1大会につき30個くらい試作する」と話すのはチーム代表の中野孝洋さん(38)。「弱そうに見えて強い」トリッキーなコマが自慢だ。昨年9月には、相手の回転を奪って自分の回転力に利用するコマで歴代最高の2位につけた。中野さんは「企業の個性が光り、まだまだ日本の技術が残っていると感じる。手は抜きたくない。優勝したい」と意気込んだ。
予選を勝ち抜いた16チームは30日(木)に、進出権を獲得できる上位2位を争うトーナメント戦で激突する。
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