横浜創学館吹奏楽部 トロンボーン 全国1位 男子3人の音色で初快挙
横浜創学館高校(井上隆校長)吹奏楽部のトロンボーン三重奏が3月28日、「第16回日本ジュニア管打楽器コンクール」のアンサンブル部門金管の部で金賞に輝いた。全国大会での1位獲得は創部以来初の快挙だ。
演奏するのは澤山雄介さん(当時3年)、荒木太一さん、井上京介さん(両当時2年)の男子3人だ。「女子が多い中で驚かれるが、パワフルな音が出せる」と景山孝昭顧問は評価する。
50人の大所帯。昨年夏、コンクールのためにオーディションが行われた。トロンボーンパートを勝ち取ったのが3人だ。合わせてみると講師や部員も認めるほどのハーモニー。「3重奏で勝負できるのでは」とコンテスト出場を目指し始めたという。「音色や吹き方を合わすのに苦労した」と澤山さん。9月から部活動後も遅くまで練習。「テンポの速い曲なので、細かく分けてゆっくり吹くことから始めた」。地道な努力が実を結び始めた。
11月には横浜市大会、神奈川県大会と勝ち進み、同部始まって以来の「東関東アンサンブルコンテスト」に出場。「強豪ひしめく神奈川で名前が入ることは快挙。大舞台を経験したことが全国の結果につながった」と景山顧問は話す。
テープ審査の予選を突破し、挑んだ全国では「失敗して駄目だと思った」と井上さん。「名前を呼ばれた時はハテナが浮かんだ」と荒木さんは笑う。受賞の瞬間は喜びよりも驚きが大きかったという。澤山さんは「普段から基礎を中心に練習していた。そこを審査員に評価してもらえた」と話した。加えて作用したのが仲の良さ。「3人だと本番も気楽に演奏できる」と澤山さんは話す。練習も根詰めずに、和やかに進められたという。
この春、プロのトロンボーン奏者を目指し音楽大学に進学した澤山さん。「2人ならもっと上手くなれる」と後輩にエールを送った。その先輩のパートを引き継ぐ荒木さんは「先輩みたいに吹けるよう練習します」と笑顔で応えた。
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