第8回梅原賞授与式が1月28日、横浜市立大学附属病院(金沢区福浦)の修士講義室で行われた。主催する横浜総合医学振興財団(福浦)は2003年、「梅原基金」を設立。研究成果を臨床に応用することが期待できる医学研究を、厳選し助成している。今回、採択された推進研究助成は新規2件を含め計9件。このうち、最も優れた研究者に授与される梅原賞が、同大学大学院医学研究科 免疫学教室の講師・黒滝大翼さんに贈られた。
黒滝さんの研究課題は「単球・樹状細胞分化を制御する遺伝子発現制御機構の解明」。大野茂男選考委員長は、「単核貧食細胞群の分化プロセスの理解を大きく前進させるもの。今後、自己免疫疾患やがんなどの病態の理解と新たな治療戦略の創出に貢献することが期待できる」と評価した。黒滝さんは「今後もしっかりと研究を前進させ、人の役に立つようなものにしたい」と抱負を述べた。
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