金沢区並木のセンターシーサイドに、”ゆっくりさ”を掲げる「カフェ波輝(なみき)」が開店した。現在は小箱ショップの小物販売とテイクアウトのみだが、7月中旬から店内での飲食を開始する予定だ。
運営するのは、生活介護事業などを展開するNPO法人こんちぇると。2013年に同商店街内に障害者の社会活動の場として「波輝」を開所した。障害者と地域の人の接点を作ろうと、同所や区内外の障害者事業所で作った手作り品などを販売する「小箱ショップ」を展開してきた。だが、一般の人が入りにくいという課題があった。
そこで、誰もが気軽に入れるカフェ運営を企画。同法人地域活動ホームシーサイドの高城邦正所長は、「障がいのある人と地域の人がふれあう機会を作りたかった」と開設の目的を話す。
同法人は事業所に通う障害者を親しみを込めて「メンバーさん」と呼ぶ。「利用者さんというよりも、一緒に考えて行動していく”仲間”という意識があるからこの呼び名がしっくりくる」と高城さん。松本和恵店長は「メンバーさんは順応に時間がかかるので、まだ緊張している感じ。徐々にできることを増やしていければ」と話す。
目指すのは障害の有無にかかわらず、地域の人たちがほっとできる場所だ。「お客様目線のご提案などを取り入れながら、みんなで一緒に作り上げていく場にしたい」と話した。
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