新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で、職業講話や職業体験の実施を控える中学校・高校が増えている。そんな中、NPO法人アスリード(本部/金沢区)は、学校でのキャリア教育を支援するため、「働くことの魅力」を伝える冊子「みらい百花」を創刊した。また、オンラインでの職業講話などにも取り組んでいる。
みらい百花(全59ページ)は「未来に”自分らしい花”を咲かせるためのキャリア図鑑」をコンセプトに、神奈川県内を中心に企業40社の社員にインタビュー。食品や製造、建築、設計、施設運営など様々な業種で働く社員に、仕事のやりがい、学生時代のこと、大事にしている言葉などを聞いた。
「こんな時代だからこそ、大人たちが頑張っている姿を発信し、若者に光を見出してもらえたら」と話すのは、同法人の共同代表理事の武政祐さん(32)。巻末にはワークシートを掲載したほか、ホームページでもさらに4種類のワークシートと活動ガイドをアップ。「授業で使いやすいようにアレンジして活用していただければ」と話す。県内と町田市の中学高校(一部大学)約400校計7万部を配布した。今後も年1回のペースで発行し、学校現場に配布していく。
オンライン講話も
同法人は5、6月に学校を対象にキャリア教育に関するアンケートを実施し、56社から回答を得た。例年通り職業講話をすると回答した学校は約2割、職場体験の実施は1割にとどまった。また、6割がオンラインでの職業講話を「実施したい」と回答した。
今年7月、横浜中学校から「コロナ禍だからこそ、生徒に将来の自分について考える機会を提供できないか」との相談を受け、初めてのオンライン講話を実施した。また、9月10日は並木中学校でSDGs学習会を行い、来校2社オンライン2社の計4社が参加した。「オンライン設備が不十分な学校でも、かながわ生き活き市民資金を活用してレンタルで設備を整えることもできる。設備の問題で開催は無理だと思わず、相談してほしい」としている。
オンライン職業講話、冊子の入手方法などの問い合わせはアスリード(【電話】045・325・8801)へ。
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