災害時に、バンダナで「無事」を伝えて―。磯子区は、災害時安否確認バンダナを製作し、11月から全戸配布を始めた。今年度の自主企画事業「災害時安否確認支援事業」の一環。磯子区全体で共助の仕組みを浸透させていきたい考えだ。
1995年に発生した阪神淡路大震災では、死因の8割が建物倒壊や家具転倒による窒息死だったこともあり、災害時の安否確認や救出は課題の一つだ。
磯子区は昨年度、災害時支援に関するアンケートを実施。その結果、37の自治会町内会から「災害時要援護者支援をしたい」という声があがった。要望があった自治会町内会に昨年、安否確認バンダナを配布していた。
一方、他の自治会町内会からも、「バンダナを使いたい」という声があがり、磯子区全体での取り組みにしていきたいと、今年度全戸配布を決めた。
板橋区を参考に
黄色いバンダナには、東京都板橋区の取り組みを参考に、無事をわかりやすく伝えるため「無事です」という文字を入れた。使用方法は、大地震などの災害発生時に玄関やベランダ、物干しなど、家から見えやすい場所に結び掲げてほしいとしているが、各自治会町内会で使用方法を決めてもよいという。
共助の強化を
磯子区では、隣近所でバンダナを掲げていない家庭があれば声をかけあって助け合ってほしいと呼びかけている。
磯子区の担当者は「バンダナを配ることで、発災時への意識が高くなればとの狙いもある。隣り近所の助け合いの活性化につながれば」と共助の強化を図りたいとしている。バンダナは自治会町内会未加入世帯にも配るとしている。
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