株式会社光洋ショップ―プラス(金沢区福浦)は、マルチ生体認証技術で本人確認を行うレジなし店舗の実証実験を1月15日から金沢区福浦のテクノタワー内にあるコンビニエンスストアで開始した。非対面、非接触のニーズの高まりを受け、新型コロナウイルス感染症対策やレジ待ちストレス解消などの効果を図る。
マルチ生体認証を使ったレジなし店舗の運営は日本では初だという。実証実験を行っているのは、同社が運営する「グリーンリーブスプラス横浜テクノタワーホテル店」。米国の企業が開発し富士通がサポートするレジレスシステムを導入した。来店者は、事前にスマートフォンアプリをダウンロードしクレジットカード情報を登録。アプリに表示された二次元コードで入店する。店内に設置されたカメラや重量センサーなどのIotとAIで来店者の動きや購入商品を判別。そのまま退店することで自動的に決済が完了する仕組みだ。また、店舗に設置されているマルチ生体認証システムに、手のひら静脈と顔の情報を事前に登録することで、スマートフォンを使用することなく入店することもできる。
このシステムでは、支払い時に購入者と店員が非接触となり、新型コロナウイルス感染症対策やレジ待ちのストレス解消の効果が期待できる。1月20日に初めて来店した、近くに勤める30代男性は「レジ待ちがないのでストレスなく購入できた。人との接触がないのもうれしい」と話した。
3年前から計画
同社は、全国の500を超える病院内でコンビニやレストランを運営し、患者や医療従事者への貢献を掲げている。3年前から、便利さや快適さを目指した店舗形態の開発に取り組んできたが、昨年からのコロナ禍により、非対面、非接触のニーズが高まったことを受け、このような店舗を新たに導入した。3月末まで実証実験を行い、4月から本格的に運用する予定。また、2024年までに導入店舗を30店まで拡大していきたい考えだ。
同社の担当者は「実証実験を含め、データを蓄積し、今後は利用者のアプリに購買履歴を元にした商品のPRなども送れるようにアプリをさらに開発していきたい。多くの方に利用して頂ければ」と話した。
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