塀一面に絵を制作する保護者たち
ＪＲ根岸線の新杉田駅と洋光台駅の間の車窓から、塀に描かれた大きな絵が見える。磯子区杉田にある無認可幼稚園・トトロ幼稚舎の保護者が描いている壁画だ。３月20日の卒園式に向け、制作している。
トトロ幼稚舎の園児の保護者は、毎年、トラックに絵を描いたりピアノカバーを作ったりと、卒園制作に取り組む。現在制作が進む塀には昔の保護者が描いた絵があったが、月日の経過とともに劣化。そこで、今年の保護者が話し合い、絵の描き替えを決めた。
昨年11月頃から制作を開始。保護者がそれぞれ特技を生かし、高圧洗浄機での塀の洗浄や足場の組み立て、下絵の制作などに取り組んだ。11月末には下地が塗り終わり、下書きを経て、１月末から色塗りを行っている。
絵には同幼稚舎の特色ある昼ごはんの様子や野外活動などが描かれ、３年間の日常が表現されている。卒園式の日に、園児と教諭が色を塗って完成する予定だ。保護者の小宮利枝さんは「石の凹凸や斜めの壁に描くのは、難しかった。絵に一つ一つ意味があるので完成が楽しみ」と話した。
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